FlashのOOP講座へようこそ:はじめに

この講座へはどのようにしてたどり着いたのでしょうか?
お一人お一人と向き合うことが出来ないので、想像ですが、学生さんか、すでにシステム系のプログラミングをやっていた方、就職に有利なスキルをできればお金をかけずに身につけたいとかの方かもしれません。いずれにしても、検索で見つけてこられたのでしょうね。

 今、技術者にとっては、とても割の合わない世界になっています。日本がこのような状態になったのにはもっと複合的な理由があるのですが、かつて、コンピューターのエンジニアが憧れの職業でありました。(ある意味CAのように。すでにCAはそうではなくなってますが)営業が1行いくらなんて見積もりをしていた時代もあるのです。で、UnixとC言語、オブジェクト指向とあいついてテクノロジーが入れ替わり、最初のFORTRAN,COBOLのエンジニアが時代の陰に追いやられたことが今再現しようとしているのです。ただ、エンジニアだけでなくあらゆる職業においてその影響がでていますが。

もう一つは、インターネットにより情報の地球規模での一人歩きと経済活動における影響力が大きくなり、ご存知のような不況を世界中にもたらしました。日本でも、高度経済成長とともに少子化の影響が見え始め、ついにはかつての江戸幕府のように国単位での税収対策がひつようになり不況に転じたところにITブームの後世界不況が押し寄せたために、一気に経済活動が冷え物を生まない状況になり、結果売れないことによる失業の影響が今も続いていますね。

我々技術屋というのは、物の生産があってこその職業なので、エンジニアが大量に引退したり先に挙げたように、続けるなら新しい時代に対応する必要に迫られています。さらに長い目で見ると、またこれを繰り返すのかもしれませんが。今度はそう遠くないうちにお隣の国において起きるような気もします。 

多くの人は引きこもり現象に陥ってますが、しっかり進んだITの影響はうけています。なのでそこに新たな変革が起きようとしています。インターフェースとクラウドという革命です。

つまり、ネットに繋がっているインターフェースマシンによって、様々なサービスを利用し経済活動が進んでいく。そういう時代への入り口にいます。

インターフェースのあらたな革命児がアップルによって切られました。iPhone,iPadの出現です。初めて使うあるいは見る方は驚かれますが、日本などの技術で見るとなにも新しいものはありません。そうです、技術は新しくないのですがアイデアが新しいのと、クラウドのために作られたものだからです。

それだけでは、何も役に立たないですが(使えない)、ネットとネットのサービスのユーザーインターフェースになることで、いつでもどこでも、利用したいが可能になるのです。

多分、いつのまにかAppleが先陣を切ったPDAが一般化して、PCを使うのは開発やビジネスの現場という2極化になると思われます。故に、此れから先ビジネスのアイデアは、クラウドを意識してネットのサービスにどのようにするか、PDAのインターフェースでどのように使いよくするか。どれだけ早く実現するかになっていくでしょう。

今、その対応を世界中で迫られている分野は出版です。

DAのインターフェースでどのように使いよくするか。どれだけ早く実現するか ですが
システム開発系の言語で長年かけて開発なんてことをやっているわけにはいかないのです。

なので、システム系の開発が極端に減っているので、職を追われそうになっている方も多いでしょう。研究職や学校などは別ですが、こちらは少子化:理科離れの方が問題。

PDAなどのUIに組み込むプログラムも早く、リッチに対応できないものは生き残れません。いくら高度に作れても数年もかかってはそのサービスの人気がなくなっているかもしれません。つまり収益があがらないのに開発費をかけていられない。醤油ことです。

 そこで、GoogleとAdobeという第3の陣営が登場してきました。PDAなどの機器に組み込むOS、OS上でインターフェースをリッチに提供する基本ソフトウエアを提供し始めたのです。GoogleはAndroid,ChromeOSを、AdobeはFlashPlayerをライセンス料を無料にしてでも普及しようとしています。この不況化です。この影響は世界的には大きいのです。

なので今、あらゆる家電機器にこれらが組み込まれ始めました。とくにAdobeの戦略は影響が大きく、いままでクリエイタが利用していたFlash,プログラマ向けのFlex、AIRとそれらのリッチコンテンツが、あらゆる家電で動き始めています。しかもネットアクセスができるのです。(Appleは独自の進化を狙ってAdobeとは距離を置くことにしましたが)

続々、Android/Flash搭載の家電機器が出てきます。携帯、デジカメ、フォトフレーム、GPS、PDAなどなど。

例えば、デジカメはすでにFlashコンテンツのものが出始めていますが、シナリオはこうでしょう。

写真や動画を取ったらすぐに、ネット上にあるアルバムサービスにアップロードしたい。
お気に入りの写真があれば確認して、ネットのプリントサービスへ。この機能を見る人にも提供したい。これをiPadのようなUIPDAから速やかに出来るのです。本やブログ、HPを作っている人ならすぐに適用する。など考えられますね。デジカメでですよ。見る人はPDAや、iPhoneのような携帯からですね。 

 システム系のプログラミングのエンジニアはこれに対応するならば、アイデアやネット、クリエイタの分野の考え方を取り込んでいかねばなりませんね。嫌なら引退したほうがいいかもしれません。かつてのFORTRAN,COBOLのエンジニアのように。

でもねチャンスは大きいのです。今のFlashのプログラミング環境はJavaのようなものです。スクリプトといいますが、すでにコンパイラです。実行形式のものは、FlashPlayerさえ組み込んである家電なら動かすことが出来るのです。
まだまだC言語などの需要は組み込みそのもので大きいですが、かならず収束します。後何年生き延びますかってなものですよね。 

これからの学生さんや就職をねらっているかたなら、プログラミングもそうですが、このような情勢を知ることも必要なので、業界の動きには敏感になるべきです。
iPhone,iPadが流行だから、これからユーザーが増えるからという理由だけで参入するなら痛い目をみるでしょう。なぜなら、それらは技術的にはなんら新しい物がないからです。でもサービス込みで物事を捉える目を養うなら話はべつなのです。なにせ世界規模ですから。

その例をひとつ。それはTwiterです。技術的には、なにも新しくないですが、このサービス、いままで存在しなかったのです。
サービス自体はRubyなどを使えば1日でも構築できるものです。事実、有名なビデオにRubyで10分で作るツイッターもどきサービス というのがあるくらいですから。